2026年2月15日(日)

韓国軍機関紙『国防日報』で追う

2026年2月15日

 会談後の親睦行事では、卓球愛好家として知られる安長官の趣味に合わせ、小泉大臣が卓球を提案。ネクタイを外しワイシャツ姿でラケットを握った両者のラリーは最長で約20回。小泉大臣は記者団に「得点を狙うのではなく、ラリーを重ねるように日韓防衛協力を前向きに続ける」と語った。

(防衛省・自衛隊公式Xより)

韓国防衛産業の未来を左右するカナダ潜水艦事業

 カナダの次期潜水艦調達事業「CPSP」をめぐり、韓国が官民を挙げて攻勢を強めている。2月初旬、カナダのスティーブン・フュア国防調達担当大臣が約40人の訪韓団を率いて韓国入りし、潜水艦の実力を自らの目で確かめるという踏み込んだ行動に出た。

 2日、訪韓団は鎮海の海軍潜水艦司令部を訪れた。島山安昌浩級潜水艦の総合訓練場で乗組員の戦術訓練を参観し、実艦と同じ環境を再現した操縦シミュレーターにも搭乗して運用を直接体験した。入渠中の潜水艦を見学では、韓国海軍参謀総長と駐韓カナダ大使も同行して、両国の事業への力の入れようをアピールした。

 5日にはソウルの国防部庁舎で安圭伯国防部長官がフュア大臣と会談した。安長官が韓国の国産潜水艦建造の実績を踏まえ、設計・建造から運用、後方支援に至る全寿命周期にわたる支援と迅速かつ安定的な納入が可能だと訴えると、フュア大臣は、今回の訪問で両国関係を「戦略的防衛産業パートナーシップ」に格上げする契機にしたいと応じた。

 CPSPは1990年代に英国から取得し老朽化が進むビクトリア級潜水艦に代わり、最大12隻の通常動力型潜水艦を調達するカナダ史上最大の防衛事業だ。30年超の維持整備を含む総事業費は最大約60兆ウォン(約6兆6000億円)に上る。

 昨年8月に韓国造船大手のハンファ・オーシャンと独ティッセンクルップの2社に絞られ、今年3月の提案書提出を控えた最終局面にある。昨年11月にポーランドの潜水艦事業でスウェーデンに競り負けた韓国にとって、この巨大案件での勝敗は防衛産業輸出戦略の行方を左右する。

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