2026年1月30日(金)

韓国軍機関紙『国防日報』で追う

2026年1月30日

 韓国の李在明大統領は就任3回目となる記者会見を開いた。日本の首相会見は頻繁に開かれているが、韓国では大統領の記者会見は非常に珍しい。北朝鮮との偶発的衝突防止を定めた合意書の回復を訴えたが、北朝鮮が乗ってくる気配はない。

 一方、安圭伯国防部長官は陸海空軍海兵隊から本年業務目標の報告を受けた。各軍ともAIの活用を共通方針として打ち出した。

陸海空軍と海兵隊の業務報告とは

 安圭伯国防部長官は1月19日、各軍の本部が集まる忠清南道の鶏龍台で、陸海空軍参謀総長と海兵隊司令官から新年の業務報告を受けた。各軍が国防部長官に今年の政策の推進方向を報告するのは毎年恒例だが、今回は2024年12月3日の非常戒厳宣布を受けて新たに就任した文民長官への初めての報告となり、注目を集めた。

陸海空軍参謀総長と海兵隊司令官から新年の業務報告(韓国国防部提供)

 安長官は『論語』の「民無信不立」を引用して、「国民に信頼されない軍隊は砂上の楼閣にすぎない」と述べ、信頼回復こそが改革の出発点だと強調した。各軍には「平和も対話も圧倒的な力があってこそ実現する」と訴え、即応態勢の維持を強く求めた。

 少子化による人口減少に対応するための「2040軍構造改編」については「避けて通れない課題だ」とし、陸海空と海兵隊が縦割りを超えて「ワンチーム」となるよう呼びかけた。また原子力潜水艦の導入準備について海軍に万全を期すよう指示するとともに、50万人のドローン操縦者育成計画に関して「ドローンは第2の小銃だ」との考えを改めて示した。

 各軍は即応態勢の確立を最優先課題に掲げ、AIの活用を共通の方向性として打ち出した。陸軍は2040年までに全ての地上部隊の転換を目指す、AIベースの有人・無人複合戦闘システム「Army TIGER」を「Army TIGER+」に発展させる。海軍は従来の線形的なキルチェーンを網目上に連接した韓国型キルウェブ構想を示した。空軍は年内に実戦配備予定のKF-21戦闘機の安定的な戦力化に全力を挙げると表明した。海兵隊は「準4軍体制」への移行を加速し、第1師団は年内、第2師団は28年までに作戦統制権を移す目標を掲げた。


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