2026年2月16日(月)

プーチンのロシア

2026年2月16日

 SNS上では多くの人が、自らの取り組みをシェアしあっている。犬と一緒に寝る人、軍用の防寒着を着て、毛布などをぐるぐるまきにして、「繭のなかのカイコ」のようになって寒さに耐える人、家の中でさらにテントを張って過ごす人などだ。

 中には、レンガのブロックを焼いて、それを屋内に置いて暖房代わりにしたり、屋外で焚火をたいて料理したりする人もいる。ただそのような手法は火事などの危険性も増し、極めて危険だ。発電機を個人で購入する人もいるが、高額で、さらに燃料の価格も上がっているという。

パイプラインの防衛は不可能

 ロシア軍はさらに、より上流の天然ガス供給施設やパイプラインなどへの攻撃も拡大している。これらの施設はソ連時代から使われていたもので、ロシアはその位置などを正確に把握している上、ウクライナ全土に広範囲に広がっており、攻撃を防ぐためにその全長に防空体制を敷くことは事実上不可能だ。

 トゥルク国連人権高等弁務官は1月、声明で、これらのロシア軍の攻撃は「民間人、また施設を意図的に狙うもので、戦時法に違反する行為だ」と糾弾したが、ロシア軍は反応しようとはしない。同様の批判は22年の開戦当時から行われているが、ロシア軍はそのような声を意に介してはいない。

〝停戦が近い〟はトランプ政権へのおもねりか

 米国が仲介となって米ロ、ウクライナの3カ国高官協議は、捕虜交換などで合意した以外は、目立った結果が出る気配はない。欧州では、一部の政府高官から「停戦が近づいている」などとの声が上がっていたが、現状は厳しいままだ。

 関係者は、停戦が間近などとの期待の声は、和平を仲介しようとするトランプ政権の顔を立てるために、実態とは異なる声をあげているのだと指摘する。

 自国と米国の関係を維持するために、心にもない発言をしているというのだ。対米関係を崩さないように、政権首脳がトランプ氏に〝おもねる〟行動を繰り返すのは、日本などアジア諸国でも見られる共通の事象のようだ。


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