2026年2月16日(月)

プーチンのロシア

2026年2月16日

 プーチン政権は、まだ支配できていないドネツク州全土などからのウクライナ軍の撤退の要求や、外国軍のウクライナ領内の駐留を拒否する姿勢を示すが、ウクライナ側はこれを受け入れるわけにはいかない。もともと、ロシアはウクライナ全土の支配を目指して戦争を開始したのであり、長期的な目標は現在も変わっていない。一時的な停戦は、次の攻撃再開に向けた準備とみるのが当然で、そのような事態を防ぐ安全面での保障が得られない限り、ウクライナは妥協するわけにはいかない。

 ロシア軍の進軍は遅く、領土占有は決して思うようには進んではいない。ウクライナ側が妥協的な姿勢を示さないのは当然で、ロシア軍が国際法違反の民間施設への攻撃を拡大する背景には、そのような状況への焦りがあるのは確実だ。

積もる国民の不満

 戦争が5年目に入るのは必至の状況で、水面下でのロシア国民のいら立ちは強まっている。5月9日には、ロシアが最重要視する対独戦勝記念日を迎える。多くのロシア人は戦争開始当初、この日までには決着がつくと考えていたが、その期待は裏切られ続けている。

 1月末、米戦略国際問題研究所(CSIS)はロシア軍の死傷者数が約120万人に達したとの推計を発表した。停戦の実現が再び5月9日を過ぎる事態になれば、プーチン氏の面子はさらにつぶれることになる。

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