2026年3月15日(日)

古希バックパッカー海外放浪記

2026年3月15日

ホーチミン市でも日本語学校は廃業している

 12月15日~20日。ホーチミン市中心部の裏通りにある格安ホステルにチェックイン。旧名サイゴンのホーチミン市はさすがに大都市だ。戦争証跡博物館、サイゴン大教会、オペラ劇場、ベンタン市場、サイゴン川遊歩道など主だった名所を歩いた。同時に道すがら日本語学校を探してみた。

 グーグルマップで検索すると、多数の日本語学校がホステルから徒歩圏内にあった。サイゴン大教会への途上にあるはずの日本語学校は、グーグルマップには大きな鳥居のような門があり由緒ある木造建築の写真が載っていた。該当住所を訪ねると、高校の敷地内であり写真で紹介されていた建物も見つかった。高校の守衛によると数年前に日本語学校は閉鎖されたという。当該日本語学校は高校の第2外国語の選択科目としての日本語授業のために日本の篤志家の寄付で開設されたらしいが、何らかの事情で閉鎖されたようだ。

 サイゴン川に近い大通りに面したビルにあるはずの日本語学校は『サウナ&スパ』に変わっていた。また繁華街の日本語学校はレストランになっていた。どうも小規模個人経営の日本語学校はかなり廃業したようである。

ホーチミン市の日本語学校も日系企業への出張授業がメイン

韓国語教育センターのセミナールーム。案内板には『教育部ホーチミン 市教育院』と書かれている。韓国教育省直轄の教育センターであることを強調している

 12月21日。ベトナム戦争の惨禍を発信している戦争証跡博物館の近くにある日本語学校に立ち寄った。女性事務職員に話を聞いた。日本語教師は15人おり、うち1人は日本人。通学している生徒は100人程度。日本への留学希望者もいるが過半数は日本での就業希望。

 やはり、ホーチミン市及び周辺地域に進出してきた日本企業のベトナム人従業員への出張授業が業務の中心という。大手企業では味の素、ユニクロ、無印良品などなど。ホーチミンでは未だに日本企業が優勢であるが、韓国企業も自動車、自動車部品、小売業など続々と新規進出しているという。

 ベトナムにおける外国語学習者は、やはり断トツで英語が多い。職員の話では最近の調査によると学習者数で比較すると英語>中国語>韓国語>日本語となっているらしい。ちなみにホーチミンでは華僑が多く住んでいるが、華僑の子弟は高校の第2外国語で中国語を選択して中国系企業に就職するケースが近年増えているという。

ホーチミン教育大学外国語学部の人気学科は日本語と韓国語

韓国語教育センターの階下の『ホーチミン市在留韓国人会』。韓国はベ トナムへの最大の直接投資国であり在留ベトナムの韓国人は30万人という

 12月22日。ホーチミン市にあるホーチミン教育大学を訪問した。旧南ベトナム時代にサイゴン師範大学として創立された名門国立大学である。日本語学科の教員室を訪ねると定期試験中で教員は全員試験監督で出払っていた。学生によると日本語学科には、1年から4年まで計500人が在籍しているという。

 隣の韓国語学科の研究室では数人の学生が自習していた。3年の女子学生によると韓国語学科には600人が在籍。彼女自身は当初日本語学科を選択したが、将来の就職のために韓国語学科に移ったとのこと。アニメや漫画など日本文化が好きで日本語を選択したが、韓国の大手企業が続々とベトナムに進出して来ているので転科したという。韓国語学科では半数近くが韓国に留学して、卒業後はベトナムに進出してきた韓国企業に幹部候補生として就職するようだ。

 日本・韓国ともに大手企業から中小企業までベトナム進出ラッシュが続いているので、日本語学科・韓国語学科ともに人気があるようだ。


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