2026年4月18日(土)

トランプ2.0

2026年4月18日

イラン戦争とキューバの対応で政治的ポイントを稼ぐのはバンスかルビオか?

 今回のイランとの交渉チームを率いたのはバンスであった。2028年大統領選挙において、共和党候補指名争いの本命と見られているバンスは、合意に至ることはできなかった。しかし、バンスは「イランに最終的な最善の提案をした」と述べ、帰国後、FOXニュースとのインタビューで、「ボールはイラン側にある」と語り、彼らの回答を待つというメッセージを発信した。米側がイラン側に対して優勢に交渉を運んだというイメージを作ったのである。

 また、イランとの再交渉が行われるというニュアンスも残し、自身のキャリアを傷つけないように対策を打って帰国の途についた。今回のイランとの交渉で、バンスのキャリアが傷ついたという印象は低い。

 バンスは米側のレッドライン(譲れない一線)について説明をするが、イラン側にもレッドラインが存在するはずだ。米国の交渉チームに不信感を抱くイラン側は、恒久停戦の合意に至るまでホルムズ海峡を開放しないだろう。

 一方で、次の大統領選挙における共和党候補指名争いでバンスのライバルとなると思われるルビオは、イランとの極めて困難なこの交渉の責任者に任命されなかったことに胸をなでおろしただろう。米ニュースサイト「アクシオス」によれば、イラン側がバンスを米交渉団のトップにするようにスティーブ・ウィトコフ特使に頼み、ウィトコフがトランプにバンスを推薦したと言う。

 さらに、ルビオはバンスが米国の交渉チームで主導的な役割を果たしたが、イランと合意に至ることができなかった点に安堵しているかもしれない。

 今後、2028年米大統領選挙に向けて対イラン戦争とキューバへの対応でバンスとルビオのどちらが、より多くの政治的ポイントを稼ぐのか――2人はイランとキューバの問題を、自身のキャリアというレンズを通してみているのだ。

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