2026年5月1日(金)

勝負の分かれ目

2026年5月1日

史上最高の日本人対決

 「やれることは全てやってきた。自分が勝つということだけを考えている」。4月30日、東京都内のホテルで行われ、「Lemino」でも配信された記者会見で、黒を基調とした衣装で登壇した井上選手は静かに闘志を燃やした。

©Lemino/SECOND CAREER/NAOKI FUKUDA

 一方、白いシャツにジャケット姿の中谷選手は「勝利するという強い信念と気持ちでいい仕上がりができた。(勝って)『強さ』を証明したい」と力を込めた。

©Lemino/SECOND CAREER/NAOKI FUKUDA

 井上選手が「(中谷選手は)とてもクレバーで、まじめで、ボクシングにひたむきに向き合っている印象を持つ選手。そういった選手には、こちらもそういう姿勢で挑まないといけないという思いでやってきた」と語ったように、互いに派手なマイクパフォーマンスはなく、それぞれが強さをリスペクトし合っているように映る会見だった。

 「THE DAY~やがて、伝説と呼ばれる日。~」と銘打たれた「世紀の一戦」の序章は、25年3月の年間表彰式から始まった。7年連続8度目の最優秀選手賞(MVP)に輝いた井上選手(25年度表彰で8年連続9度受賞へ更新)が壇上で、「中谷君、1年後に東京ドームで日本ボクシングを盛り上げよう」と、同席していた中谷選手に呼びかけた。中谷選手も「ぜひ、やりましょう」と笑顔で応じた。

 それからの約1年で、井上選手は国内外のリングで3試合、中谷選手はバンタム級で2団体統一の世界王者となった後、井上選手が待つスーパーバンタム級へ上げて1試合と合計2試合を戦った。どちらも負けることなく、“史上最高の日本人対決”にふさわしい状況でこの日を迎えた。


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