2026年5月6日(水)

Wedge REPORT

2026年5月6日

 多くの樹木は高齢化すると、根元の中心部が腐朽して空洞化する。樹皮下にある形成層が腐朽しているわけではないのでちゃんと生きているのだが、一応危険信号ではある。しかし、写真5のケヤキなど樹洞(木の中の隙間)ができて左右の洞はつながっているのだが、すぐに倒れる恐れはなさそうだ。周囲では、子どもたちが遊び、老人がベンチで休んでいる。

写真 6 サクラの傾斜木

 対して写真6のサクラではよくある傾斜木だが、老化が進んでだんだん傾きがきつくなって、触っている電線の撓(たわ)みが進んでいるように見える。

写真 7 キノコの生えたサクラ

 さらには写真7のサクラの古木。樹皮からしていかにも古いが、キノコが発生している。大木ではあるが、こうなると相当危険と見ていい。

 かと言って、いつ倒れるかは断定できず、立派な花を咲かせるサクラであれば、無下に伐ると市民の批判を招きかねない。この辺の判断が非常に難しく、公園管理者や所有者を迷わせるのだ。

倒木予知で社会生活を快適に

写真 8 花見の席で危険予知

 少子化による人口減少と労働力の減少、特に樹木の危険性の判定能力や伐採技能を持った専門家の確保が難しい中、樹木の安全管理の在り方を真剣に考える必要がある。森林であれば皆伐してしまうような方法もあるが、都市内ではそんな乱暴なこともできない。

 とりあえず市民が樹木について危険予知能力を磨いて、自衛することが求められる。これは地震や火山噴火、暴風雨に対する備えにも通じる基本である。

写真 9 道路沿いでも倒木注意 (Google earthより)

 花見の席でも危険予知、また、1歩都市を離れれば、道路沿いには倒木の危険がいっぱいある。スピードを落として、危険予知に努めよう。

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