欧州の同盟国は、求めもしない戦争に引きずり込まれることを望んでいない。トランプがNATOに「非常に悪い未来」をちらつかせてホルムズ海峡再開への協力を迫ったことに対しても、同盟国はこれを拒否した。しかし海路の封鎖が長引くほど、同盟国の経済は打撃を受ける。
状況は米国の湾岸同盟国にとり特に深刻だ。これまでイランの脅威に対しては米国の保護に依存してきた結果、今や彼らはドローンや弾道ミサイルの集中攻撃に晒されている。
紛争終結の最善策について見解が分かれているものの、何れの国も戦争の前より悪い立場に置かれていることを認識している。イランは、彼らに報復を加え、紛争に引きずり込もうとしている。同盟国の米国への依存は脆弱性に変わったのである。
トランプのような大統領が再び現れるリスクがあることを、今や同盟国は認識している。その重大な帰結は、一つの結論になる。すなわち、同盟国は自らの強靭性を高め、彼らの間で新たな結びつきを築き、トランプの最悪の衝動を抑え込むために可能な限りの手段を見いださなければならない。
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独裁者に弱く、同盟国に強く出る
社説の「同盟国の対米依存は脆弱性になる」との見出しは、衝撃的だ。社説は①「同盟国はもはや米国の保護を確信できないだけでなく、米国との提携そのものが彼らを危険に晒し得るものになった」、②「トランプのような大統領が再び現れるリスクがあることを、今や同盟国は認識している」、③「同盟国は自らの強靭性を高め、彼らの間で新たな結びつきを築き、トランプの最悪の衝動を抑え込むために可能な限りの手段を見いださなければならない」と言う。
残念ながら、それが今の現実だろう。トランプの同盟秩序への攻撃は甚だしい。独裁者には弱く、正気の同盟国には強く出る。
