イラン戦争は4月12日、米国とイランがパキスタンのイスラマバードで和平協議を開催したが、合意に至らなかった。米国のトランプ大統領はホルムズ海峡を海上封鎖すると宣言、米海軍はイラン港湾への出入りを全面封鎖すると発表した。しかし、米有力紙は「協議が友好関係の構築で進展」と伝えており、両国は次回協議の可能性を視野に入れ、水面下で接触を続けているもよう。
「イランは交渉の場を離れず」と楽観論
今回の協議はパキスタンの仲介で決まった。米側はヴァンス副大統領を代表にウィトコフ中東担当特使、トランプ氏の娘婿クシュナー氏らが、イラン側はガリバフ国会議長、アラグチ外相らが顔をそろえた。当初間接協議との観測もあったが、最終的にはパキスタンを交えた3者による直接協議になり、11日午前から約21時間のマラソン交渉となった。
協議終了後に記者会見したヴァンス氏は「米国は柔軟に対応したが、イラン側に核兵器を開発しないという意思が見られない」と批判。ワシントン・ポスト紙によると、米側が①すべての核関連施設の解体と高濃縮ウランの米軍による回収②ホルムズ海峡封鎖の全面解除――などを要求したが、イラン側が最終的に拒否した。同氏は交渉が1回限りなのか、次回もあるのかには触れなかった。
イラン代表団を率いたガリバフ国会議長は「米国がイランの信頼を勝ち取れなかった」と批判した。だが同氏は「信頼を獲得できるかを決めるのは米国だ」と述べ、次回協議の可能性に含みを持たせた。イランのペゼシュキアン大統領は「イラン国民の権利を尊重するなら合意は可能だ」と述べた。
トランプ大統領は米テレビに「イランは交渉の場を離れていない。交渉に戻り、米国が望むすべてを与えてくれるだろう」と楽観的な見通しを語った。大統領の楽観論の根拠は協議でイランが示した対応だ。
協議が進むにつれて両者には“友好的な雰囲気”が生まれたという。大統領は「イランが核への野心を断念しなかった」と述べ、合意のネックになった点を明らかにした。
