2026年7月18日(土)

Wedge REPORT

2026年7月17日

 また、今回最も注目を集めた話題のひとつが「PCの再発明」という観点だ。これも同様に、ヒトがPCを使用する際に「アプリケーション」ではなく「エージェント」を使用する、という考え方に基づいて設計された「RTX Spark」というチップを搭載する。クラウドではなくエッジ側に高度な処理能力を与え、マウスやキーボードの介在なしにPCが必要な結果を出す、という考え方だ。マイクロソフトと提携し今年中に発売されるPCはまさに「PCの革命」となる存在だ、とフアン氏は強調する。

 そして最後に発表されたのが、フィジカルAIの数々だ。これまではチップの中に存在していたAIが物理的な形を取り、人々の生活に直接関わるものとなる。NVIDIAはまずPCで始め、それがロボット、衛星、基地局、クラウド、オンプレミスにある工場などに広がっていく、という。

チップメーカーに留まらない実力を秘めるNVIDIA

 NVIDIAではフィジカルAIを実証するものとしての自動運転システム「Alpamayo 2 Super」を発表。このシステムを使ったロボタクシーが数年内に全世界で同時に始まる予定だという。台湾ではフォックスコンとの提携で、28年にも高雄市でロボタクシーサービスを開始、またベトナムではVinFast、中東ではAIインフラ開発企業であるHUMAIN 、欧州ではUberとの提携により、Autobrains と協力して、ミュンヘンで ロボタクシー プログラムを開始予定だ。

 最後に紹介されたのがヒューマノイド「NVIDIA Isaac GROOT」で、研究開発のためのリファレンスモデルとして大学や研究施設に提供される予定だという。これは同社のIsaac GROOTプラットフォームを元に、本体は中国ユニツリーなどが制作したもので、実世界のデータ収集などに使われる。

近未来を思わせる風貌のヒューマノイドロボット、Issac GROOT(NVIDIAのニュースリリースより引用)

 ファン氏は「NVIDIAはもはやGPUやCPUのチップメーカーではない。垂直統合型ですべての需要に応えるAIインフラ企業である」と語り、よりスケールの大きいAIの未来を担う企業になる、と語って演説を締め括った。

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