フォルーハは、「外交政策は、もはやエリート層だけの事業であってはならない。国内外の労働者の問題に焦点を当てるべきだ」と言う。「労働者」とは、労働組合といった狭義の言葉ではなく、全ての国民が労働者であることを踏まえた国民の全体に焦点を当てるべきだと理解すれば、賛成できる。
民主党は中道的であるべき
民主党の政策は、サンダースやウォーレンの議題のままではダメだろう。ベースをもっと中道に広げるべきだ。
トランプ統治の最大の教訓は、アイデンティティ政治による分断政治の劇場化ではなく、国民の中央部分に焦点を合わせた政治が必要となっているということだ。民主党左派に主導された政策では、もうひとつのトランプ政治でしかない。
最近のトランプに対する支持率の低下は、大多数の国民がトランプ政治の正体を漸く理解し、もっと中道の、生活のための政治を求めていることを示している。それがオバマやクリントンへの回帰であっても、民主党の強い勢力結集はそこにしかないように思われる。
民主党の政策は、中道的であるべきで、トランプのような党派的、極端なものであってはならない。民主党の政策作成に当たっては、経済をもっとダイナミックな過程と捉え(静的な過程ではなく)、生産構造の転換や高度化政策の観点から議論することが望まれる。トランプの関税政策は、米国民の利益には何らならなかった。
また、有権者や党員との対話のパイプを再構築し、米の政治システムを強化すべきだ。ネットだけの政治は危うい。
民主党は他国との関係につき党内で活発に議論している、とフォルーハは言う。良いことだ。
トランプの政策の下、世界経済は大きく歪曲されたが、経済は強靭に持ち堪えている。しかし、それには大きなコストが掛かっている。国際協力を取り戻すべきだ。
戦後の秩序から大きな利益を得て来たのも米国だ。今後は同盟国等の協力、国際約束の尊重等を強調し、世界との関係をリセットすべきである。
