科学で斬るスポーツ

2015年5月22日

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 現在、男子のITTF(国際卓球連盟)ランキングは3位、女子は2位。下の図2を見て欲しい。毎年12月時点の男子チームの世界ランキングだが、この10年の間、チームのランキングは16位(2006年6月には18位)まで落ちていた男子は2006年にV字で復活を遂げ、2013年以降、3位を維持している。

 もちろん個人のランキングも上位100位に男11人女13人の計24人が名を連ねている。ちなみに王者中国は、選手層は厚いが、男8人、女10人。

 最新のランキングによると、男子は5位に水谷隼(じゅん)、11位に丹羽孝希、24位に村松雄斗が入り、女子は5位に石川佳純、8位に福原愛。その次の11位に伊藤美誠が分け入り、15位の平野早矢香を抜くなど、若手の活躍が顕著だ。2020年の東京五輪に向け、若手が台頭していることが窺える。

 実際、伊藤美誠とJOCエリートアカデミーの平野美宇は、2014年末、国際卓球連盟が主催し、年間王者を決めるグランドファイナルの女子ダブルスで優勝している。

映像分析の威力

 こうした躍進の裏にあるのは、選手育成プログラムだけではない。ビデオによる映像分析、科学的根拠に基づく、「勝つための戦略」があることを見逃してはいけないだろう。

 日本卓球協会は、ランキング上位150位までのトップクラスの選手について、国際大会で撮影したビデオデータをもとに、(1)ラケットの握りは、ペン型かシェークハンド型か、(2)プレースタイルは、攻撃型か守備型か、(3)スピード、スピンに影響するラケットのラバーの種類は何か、(4)1ゲーム目を取得した後のその試合の勝率などの基礎データに加え、得点に占めるサービスエースや3打目での得点の割合や追い込まれた時の対応など選手の特徴に関する分析・研究を進めている。

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