秋津コミュニティは、自由であるこが原則
ところで、秋津っ子バザーでの子どもたちから収めてもらった所場代は、大人のバザー収益金を加えて1995年に起きた阪神・淡路大震災で被災した独居高齢者へ毎月お米をお届けする団体に数年間寄付し続けました。
お米を届けられた高齢者からは、お礼のお手紙が寄せられ、子どもたちに寄付金に対する説明責任を果たす意図から、秋津小学校コミュニティルームの廊下にそのお手紙とともに寄付先の団体からの領収書と一緒に掲示しました。
改修した縁側的な張り出した板部に子どもと一緒に塗装作業
こういった、秋津コミュニティが実践する行事運営の原則には、たとえ子どもであっても参加も不参加も自由であることや、子どもに対しての説明責任を果たすこともあるんです。
というのは、生涯学習の推進団体である秋津コミュニティは、義務教育の学校と違い、自由であることと強制を一切しない原則で運営しているからなんです。
自分の楽しさの追及や行動は、本来自主的な個人の生き方に関わる原理であり、強制や無理にやらされるといったことの対極にあると思っていますし、そのことの対応は子どもに対しても同じなんですね。
だから、わが子のバザーの場所取りなどだけに執心し、わが子にしか関心がない若い「私的親」に対し、どの子にも気配りができる「社会的親」になってほしいとの意図で、私は毎年受付をしています。
その受付には、「子どもが主役です。親は口出ししないでください」と手書きした用紙を貼ってます。
注意したら「ふん」と不服そうな顔をする親もときどきいますが、ともに秋津で生活するコミュニティ仲間ですから、そのうち理解してくれるようになります。