恐るべし豪華“モーテル”
繁華街の手前にホテルや民宿が立ち並ぶ区画がある。民泊はやはり3万ウオンと書いてある。ホテルのほうが小奇麗な感じだ。ホテルの相場をチェックすることに。数件のホテルをチェックしたが外部の料金表はどこも一律3万ウオンで民泊と同じだ。一番大きくて新しそうなホテルで交渉することに。このあたりのホテルも民泊も全てカップル向けのラブホテルのようである。従い部屋はお二人様で一泊3万ウオンである。面白いことに一般の商用の人も普通に利用している。
受付は学生風のお兄さんで親切に部屋を案内してくれた。15畳くらいの大きな部屋に立派なベッドが置いてあり天井には豪華シャンデリア、壁には大型液晶TV、バスルームの湯船は大きく、テーブルや椅子やドレッサーなどの家具はベルサイユ調だ。なにもかも新しく非常に清潔である。日本円で3000円超なら“安いもんだ”と即決。自転車カップルも大満足。
後でさらに驚いたのはアメニティーの歯磨きセット、ミニ化粧品セットがかなり豪華で更に冷蔵庫の水、ジュース、リポビタン、朝鮮ニンジン精力剤、等々はおろかバスタオル、ハンドタオル、ナイロンタオルまで全てお持ち帰り自由。部屋の中にコーヒーサーバーや電気ポットがありコーヒー、紅茶、緑茶も飲み放題でお菓子も置いてある。さらに朝食はコーヒー、紅茶、ジュース、ゆで卵、トースト、ビスケットなどが各フロアのエレベーター脇に用意された。
あとでカップルに聞いたら韓国ではモーテルは過当競争で価格はだいたい3万ウオンで一律なのでサービスで差別化を図っているとの説明。
ミンドレアとチョンヒ
自転車夫婦と夕食に出かけた。少し歩いてホテルのお兄さんのお勧めの地元の焼肉専門店へ。自転車夫婦は旦那がミンドレア(ニックネーム)35歳、奥さんがチョンヒ(ニックネーム)30歳である。韓国は中国と同様に完全夫婦別姓である。結婚しても女性は旧姓のままである。韓国人の名前は全て漢字起源であるので中国同様漢字3文字が基本である。しかもキムとかパクとか同じ姓の人間が沢山いるため区別しにくい。職場などでは誰か遠くの人間を呼ぶときに間違わないようにフルネームで呼びかける。そんな事情があり外国人には覚えやすいニックネームを名乗ることが多い。
ミンドレアは慶州、チョンヒはソウルの出身。友人の紹介で知り合って3年前に結婚。現在ソウルの賃貸アパートに住む。