地方を巡り普段着の韓国を探る
・期間:2014年8月30日~10月2日
・旅行費用:12万円
ヨンジュのキャンプ場にて
9月22日 快晴微風のなか南漢江沿いに一路南下。モダンなデザインの堰(ダム)を幾つも通過する。それぞれの堰のデザインが凝っており日本のそれと比べるといささか奇抜なデザインだ。
午後三時、驪州(ヨンジュ)のダムの近くの公営キャンプ場に到着。バーベキュー台、テーブル、水場、シャワー、トイレなど完備されている。オフシーズンなので管理人はおらず無料。早速水場で一週間分の汚れた衣服を手洗いで洗濯。自転車の荷台に荷物を固定するゴムバンドを木の間に差し渡して、そこに干す。前回東海岸で最後に洗濯したときは近くの旅館の若女将が自動洗濯機を貸してくれたので今回は簡単な手洗いで済んだ。
キャンプ場には私以外に誰もいないので周囲の治安が気になったが、夕方になると三々五々とバーベキューを楽しむ家族連れが到着する。流石に韓国である。手慣れた感じでカルビやプルコギを焼いている。
「主人は先生様です」奥さんの言葉は
夫への敬愛の情に満ちていた
隣のテントは40歳くらいのご主人と35歳くらいの奥さんの夫婦で豚肉の三枚おろし“サムギョプサル”を焼いている。彼らが到着した時に挨拶したらご主人は高校の数学教師であった。真面目そうな知識人という雰囲気で好感が持てた。奥さんがご主人の職業を紹介するときに「コドンハッキョソンセンニム」(高等学校の先生様)と言った。
韓国では学校の先生は大変尊敬されており一般的に「先生様」と呼ばれると聞いていたが、自分の夫でも第三者に話す時に「先生様です」と敬称を用いるのを聞いて納得した。一般に自分の両親のことを第三者に話す時に「プモニム」(父母様)と敬称で表現するとNHKハングル講座で習ったが、同様に夫を尊敬するのは当然という社会的通念が前提にあって「先生様」と敬称を用いたのであろう。