未婚大国ニッポン~“絆”のゆくえ 「まだシングル、ずっとシングル」

2015年12月14日

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休日はワインでリラックス

 

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 「ワインを頼んでもいいですか?」

 店は彼の指定した場所で、ワインのラインアップが豊富とか。

 「もちろんです」と答えると、彼は手慣れた様子でウエイターを呼んで、グラスワインと私のためのホットコーヒーを注文してくれた。

 一人暮らしの正岡さんは、30代で郊外に家を買ったという。休日は、趣味のワインや車を楽しみながら、ゆったりと過ごしている。

 「家族がいれば最高です」というので、

 「結婚したいのですか?」と聞くと、「もちろんです」と言いながらも、「特に何もしていないですけれど」と恥ずかしそうに目を伏せた。

 

女性と縁のない青春時代

 

 (結婚したいのに何もしてないとは?)と不思議に思ったのが顔に出たのか、正岡さんはそのすぐあとに、

 「これでも40歳くらいまではまじめに婚活をしていたんですよ」
と言い訳をするように補足した。

 地方で生まれた正岡さんは、家庭の事情で大学を卒業するまで金銭的に苦労をした。しかも、結局は就職したものの、学生時代は国家資格の取得を目指して、勉強も頑張った。

 「就職してからも、勉強すべきことが山のようにあったので、30歳になるまでは女性と話す機会がほとんどありませんでした。30歳を迎えるころに、やっとプライベートについて考える時間ができたので、『結婚したい』と思ったんです。だけど周りに女性はいないし、女性と接するのも苦手だったので、まずはワインサークルに入って、ともだちを作るところから始めました」

 

ワインが広げたプライベート

 

 そのころはブームの影響もあって、ワインの勉強会や“楽しむ会”が各地でたくさん開かれていたという。

 「参加者の大半は、男性か既婚女性だったので、みなさん、僕を心配して、女性をかなり紹介してくれました」

 しかし、女性と2人は不慣れ。

 ファッションも、ご本人曰く、「当時は、まるでイケていませんでした」
なので、30代は、「女性と話すことができるようになった」ことに満足するだけで終わった。

 40代になるころには、ひとりで婚活パーティーに顔を出せるようになった。

 そこで知り合った一人が、私と彼を繋いでくれた女性だ。しかし、彼女と出会ったのも、「今から7,8年近く前」。つまり、彼もその女性も、7、8年前から今まで婚活をずっと続けているのだ。

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