World Energy Watch

2016年3月16日

»著者プロフィール

 フロリダ州の予備選を前に、3月10日マイアミで開催された共和党の討論会で珍しく気候変動問題と海面上昇問題が取り上げられた。フロリダ州は温暖化による海面上昇の影響を受けるために、フロリダ州の21市長が連名で話題として取り上げることを要請したものだ。

温暖化を否定し非難を浴びるルビオ

 討論会で、気候変動に関する科学者の意見の一致を認めるかと訊かれたルビオは、「確かに、気候は変わっている。気候はいつも変わっているし、変わらなかった時はなかった。フロリダ南部の洪水は、沼地に街が作られているからだ」、「ワシントンで私たちが作った法が気候を変えることはできない」と主張した。

 さらに、「海面上昇は様々な理由で起こり得る。理由の1番目は、米国は惑星ではなく、国であること。理由の2番目は米国が削減する以上に中国、インドが二酸化炭素を排出すること」と述べた。米国は惑星ではないという不思議な主張とか、二酸化炭素が温暖化の理由であることを認めているようなそれまでの主張と矛盾する発言をしているが、早速マイアミビーチの市長に噛み付かれた。

 市長は、ルビオはフロリダ州南部での海面上昇の問題を見過ごしているとし、マイアミビーチは既に対策に1億ドルを支出したとしている。2030年までに同州南部東海岸の海面は6~10インチ上昇すると予測されている。さらにルビオが米国は惑星ではないとの驚くべき発言をしたと市長は指摘している。

 まだ、予備選挙は続くが、ルビオは発言に問題があるように思える。また、クリントンは特別代議員制度(党幹部の代議員であり、予備選の結果には束縛されず投票する)により当選すると思われるが、エネルギー・温暖化政策を見る限り、票を意識し意見を変える姿勢が選挙民に評価されるか疑問がありそうだ。

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

関連記事

新着記事

»もっと見る