コンビニの冷凍庫に入る様子をアップしたり、来店した芸能人カップルの目撃情報をつぶやいてしまったり。未成年でありながらの飲酒や喫煙であったり。若者は自らの悪ふざけや違法行為を、自らの手でネット上にアップしてしまうことがある。そして炎上し、炎上した若者はネット上から姿を消す。そんな繰り返しを見てきてなお、炎上案件をネット上にアップしてしまう人たちがいる。
つい最近、「ネット炎上、1枚の写真で伝える防止法 年300回講演、プロの教え」(ウィズニュース)という記事が話題になっていた。記事の中で、学生や企業向けに炎上を防ぐ方法を講演している小木曽健さんは「人生終わってもいいから書きたいもの、(玄関のドアに)貼りたいものってありますか? 私はないです。みなさんも、ないはずです」と、ネット上に書き込むことの怖さを語っている。しかし、大人がどれだけその危険を語っても、耳に入らない人たちはいるのである。
今回は、若者たちがなぜわざわざ顰蹙を買う投稿を行ってしまうのかの分析はしない。結局、無知や向こう見ずが招く災いだと思うからである。
言及したいのは、今回炎上したような学生を「リア充」と言う傾向についてである。
怒るのではなく笑ってやれ
若者向けメディア「MTRL」では、この炎上について「【ネットで炎上】今、話題の「サンバゲーム」について学生にいろいろ教えてもらった【青春サンバ】」という記事で取り上げ、「他人に迷惑をかける行為はダメ」と前置きしたうえで、彼らの行動について「めっちゃ青春じゃん」と言う。「元気があって何より。楽しそうだし。燃やしてる人の中には『某山学院』とか『男女で楽しそう』とか別の要素に対して、軽い嫉妬心が引き金になっている場合も少なくないだろう」と。
確かに、いわゆる「リア充(現実の活動が充実している人たち)」に嫉妬心を抱いた人も少なくないのだろう。「非リア充」のコミュニティでは、リア充はリア充であるという理由だけで叩いていい風潮すらある。