使えない上司・使えない部下

2016年7月14日

»著者プロフィール
大手メガネメーカーを退職した男性(筆者撮影)

ゴマすりと上の人を持ち上げる……
この2つができないと、出世はゆきづまる

 本来、管理職は、ふだんからマーケットを分析して、本部長や役員などから聞かれたら、すぐに答えられるようにするのが当たり前でしょう? だけど、そんなことができない管理職が結構いて、ゴマすり上司が出世したね。もちろん、ある程度は仕事ができるし、実績を残すことが前提ですよ。

 会社員は、人事権を持つ役員たちにいかに気にいられるか、です。ゴマすりと上の人を持ち上げる……。この2つができないと、出世はどこかでゆきづまる。優秀な社員が並ぶ大企業の場合、実力だけで昇格できるのは部長までだね。

 私も、地方の営業所長や本社の課長のとき、部下がいた。ゴマをすられると、悪い気はしませんよ。たぶん、持ち上げられて、悪い気になる人はいないだろうね。

 人事評価をするときも、誰を自分の後任にするか、誰を昇格させるか……。いずれも、土壇場ではその人を好きか、嫌いかで選んでいくものです。そんな人事が日常茶飯事だった。だから、10年ほど前から、リストラを繰り返すようになったのだと思います。労使紛争も起きていました。

 ダメになっていく会社は、まず、人事からおかしくなっていく。「なんで、こんな人が本部長になるの?」「えっ!あの人が役員に?」といった疑問が社員間で話題になります。そんなことが繰り返される。

耳触りのいいことばかり受け入れる上司こそ
“頭の悪い、使えない上司”

 理想を言うならば、部下が意見を言ったり、反対をしても、管理職は冷静に対応するべきです。部下の言い分が理にかなっていたり、メリットがあると判断すれば、受け入れなきゃいけない。ゴマすりなんていらない。耳触りの良いことばかり受け入れる上司こそ、“頭の悪い、使えない上司”だよ。

 私は関西の支社で支社長をしているとき、猛烈にがんばってくれた男性を後任にしました。年齢は私よりも一回り上だけど、ひたむきでした。そんなところを評価したのです。もちろん、彼のことを好きでしたよ。「使える部下」だったから。

関連記事

新着記事

»もっと見る