使えない上司・使えない部下

2016年7月14日

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学歴が高いだけでは使えない

 「使えない部下」もいました。彼は慶應義塾大学の理工学部の修士課程を修了し、新卒で入ってきた。当時、24~25歳。そもそも、このキャリアがおかしい。なぜ、大手メーカーの研究職とか、博士課程に進まないの?わざわざ、猛烈で知られる大手メガネメーカーの、しかも、営業部ですよ。

 いざ、仕事をさせるとやはり、できない。不平や不満、そして意見とはいえない意見ばかり言っている。入社し、わずか数カ月。この時期はまずは、覚えることがたくさんある。みんな、それをこなすわけだから……。おまけに得意先受けもすこぶる悪い。

 だけど、仕事をいつまでも覚えようとしない。みんなの輪に入ろうとしない。お酒を2人で飲んだけど、1つずつに反論をしてくる。からんでくる感じだった。こんなにつまらないお酒は、35年近く働いてたった1度。なんとなくわかりましたよ。こんな奴では、教授から推薦をしてもらったり、会社から内定をもらえないだろうな、と。

 半年も経たないうちに辞めた。法律事務所の職員になった、と聞いた。少なくとも、営業には向いていないね。彼を引き取る部署もなかった。あんなのを雇ったのは、人事担当者のミス。学歴は、そこそこに高い社員が多い。“慶應の理工学部大学院”というだけでは、認められない。仕事がもっとできないと……。

 私が、「使えない部下」と感じたのは、仕事を処理するのにスピードの遅い人。動きが鈍い奴は、いい仕事はできませんね。マイナス思考の部下もダメ。何度言い聞かせても、改善しない人もアウト。最も困る部下は、一生懸命に仕事をするのに、実績がさっぱりの人。これは救いようがない……。

 「能力がない部下」をいくら叱っても、仕事はできません。人間どこかに取り柄があるもの。そこを見つけて伸ばしてあげるのが、上司の仕事とわりきることです。だけど、限界があるだろうね。頭の悪い子どもをいくら厳しく叱っても、賢くならないのと同じです。

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