2017年を占う。その前に反省を一つ。いや二つ。反省がないと本当にトランプ占いと変わらなくなるので。
トランプ嫌いのアマゾン、ジェフ・ぺゾスがワシントンポストのオーナーであることを知らずに、ワシントンポスト紙を読んでトランプが泡沫候補だと決めつけた日本のメディアは、反省しているだろうか。
「私は、トランプ当選を予想していた」として、予言者ぶっている方もいたが、二つに一つの賭けを当てたといって自慢しないでほしい。そもそも、いったいいくらの予算を使ってどんな調査をした結果、トランプを予想したのだろうか。そんなの個人の山勘に過ぎない。逆に湯水のように金を使って最後までトランプやBREXITを外した大新聞は反省してほしい。
とはいえ、予想は昔から、反対から読めといわれている。よそう、即ち“うそよ”となる。さらに、予測を反対から読むと新年早々大変なことになるので、言わない。
BREXITとトランプからの教訓は、調べれば予兆はあった。より多くのデータを虚心坦懐にあたり、ためらいがちに予想すれば結果は読めてくることも多い。その伝で2017年を占ってみよう。
ミネルバのフクロウは夜飛ぶといわれるように、これから起きることはその前に、それも密やかに準備されている。結論から言おう。
“先駆けはすぐにしんがり群れとんぼ””という句がある。銀漢結社の中村同人の句だ。
主客転倒の年ということだ。
簡単に言おう。人の子の誕生が年間100万人を割るのが常態化して、数学が不得意でツルカメ算もままならない人にも、日本の人口が早晩1億人を割ることが計算できるようになる。すなわち、生まれた子が全員100歳まで生きても1億人だ。100まで生きることもないし、この傾向は加速されるので、早晩人口は5千万人を割ることが実感できるようになる。
逆に、その倍ものペットが飼われるようになる。ペットの老化は人間より早い。早晩、ペットの介護や高額医療の問題が出てくる。
布のおしめで育った人たちも生まれて初めて、『パンパース』の世話になり、これで日本人は全員P&Gやユニ・チャーム、花王の製品を試したことになる。薬局で“おしめ”といえば、必ず大人用かと聞かれるご時世だ。
あれほど、栄華を誇り世界有数の金満国でAAAを誇っていた日本だ。近隣の国を見下して、強い円で札びらを切ったり、ODAとかいって金をばらまいた結果、国の格付けは既に、落ちに落ちて、中国、韓国、台湾より下となっている。そしてそれを知らない人が山ほど正月を迎えているのだ。