教員も同様です。
免許を持っているだけでは、自他が満足する教員を続けられない時代です。
たとえば教員免許状更新講習の必修が法律化されたのは、変化の激しい時代の要請からです。
学ばなければならないことが次々に出現しているからです。
とくに、Pとの良好な連携が必要なのは、2006年に改定された教育基本法に盛り込まれた第13条「学校、家庭及び地域住民等の相互の連携協力」を具体的に推進しなければならないからです。
その施策として国が多額の予算をかけているコミュニティ・スクールや学校支援地域本部、土曜日事業、放課後子ども教室、来年度からの新事業の地域学校協働本部などの効果をあげるためには、PとTの学び合いが欠かせません。
つまり、教員も「時代と社会が要請する教員になる学び」が必要で、そのもっとも近しい団体がPTAだと思うのです。
簡単に言えば、PとTが学び合うことで互いの資質を向上し、会費分のメリットを生み出しましょう、ということです。
できる人が、できる時に、無理なく、楽しく!
さて、私が役員になったころのPTAは、やりたくない人たちが嫌々無理してやっているために身が入らず楽しそうではありませんでした。
いわば「できない人が、できない時に、無理して、楽しくない」PTAです。
この体質はどこからくるのでしょうか。
私はPTA規約の「目的」にあるのではと感じました。
旧規約の目的:この会は…子供の健全な成長をはかることを目的として……。
この規約でヘンと感じたのは、会費を払う大人のメリットが謳われていないことです。
また「子供の健全……」の文言は、大人として当たり前です。
そこで次のような改定案を提案して承認されました。
改定規約の目的:本会は……会員相互の理解と資質向上を図ることを目的とします。
会費を払うPとTが互いを理解し資質を向上し合うことを「目的」に明確化した社会教育団体にしました。
あとは目的を図る運営や活動をすればよいのです。