私はこの年度から7年間役員をしました。
その活動理念を「できる人が、できる時に、無理なく、楽しく!」と、冒頭とは逆の旗印を掲げ、会議日を土曜日に変える(当時は土曜日も開校日)などの改革に取り組みました。
PTA会長時の改革
最終年度は会長になり、改革の総仕上げをしました。
[運営の考え方:PとTがWin&Win]
Win&Winはビジネスで学びました。
顧客と自社双方にメリットを生む考え方です。
このWin&Winを「融合の発想」と名付け、何にでも適用できるように定義しました。
【融合の発想】
関わりあう二人以上や機関同士が、主体者A・B双方の目指す目的を同時に果たし、ときにはCという新しい価値をも生むように、はじめから意図して、あることを仕組む発想法。
この融合の発想を、PとTに適用した秋津実践が授業や行事を協働する「狭義の学社融合」の推進になっていきました。
学校施設開放は、教育課程外であることから「広義の学社融合」と名付け、狭義の学社融合との両輪の推進で得られる新しい価値Cとして学校を活動拠点に生涯学習・次世代育成・まち育てを実践する秋津モデルの「スクール・コミュニティ」に至りました。
[運営と活動の改革]
・個人・少数を大切にし、意見には一切タブーなし
・すべてに開かれたPTA
・何でも言いやすい「口の字型会議」
会議の机の配置を従来の対面方式をやめて口の字型に変えました。そのうえで、
・司会者を毎回役員の輪番で変える
ことにし、役員が上でクラス世話役や各部員が下のような関係を断ち、柔らかな会議に変えました。
・代理出席を可能に
役の軽減と多数の参画や理解を得る手立てとして代理出席を可能にしました。同時に外部団体にも了解を得て多様な役員が出席し、団体のPTAへの認識を深めてもらい、逆にまちへの関心がPTA内に進展しました。
・父親の出番づくり
父親は学校の飼育小屋等のモノづくりやクラブ活動のスポーツ系、将棋からパソコン等の興味ある分野に多数参画するようになりました。秋津コミュニティにも各種のサークルを創設し、活動するようになりました。
・何でも話そう「PTA談話室」を新設
し、「体罰」「塾」「通信簿」などの学校では話しにくいテーマをあえて設け、PとTが本音で話し合い互いの理解と資質向上を図りました。
・校長と早朝会議
校長は学校の最高責任者、保護者への理解が欠かせません。役員会で話し合う議題等を事前に私の出勤前の早朝に、校長室でタブーなく話し合いました。