個人ができる範囲での選択
菜食主義にはなれないけれど、カバンや靴は本皮でなくてもいい。
同じ洗剤を買うのなら、動物実験を実行していないメーカーのものにする。毛皮やダウンは本物ではなくても、化繊で十分。このように、個人の意識レベルに合わせて選択できるのが、ニューヨークでは当たり前になりつつある。
その意味では、本物のゾウではなく、等身大の操り人形のゾウが出演するサーカスを見に行く、というのも立派なCruelty Freeの選択である。
大声でヒステリックに主張をする動物保護団体は、日本人気質にはちょっと合わない。だがこうしたさりげないCruelty Free主義ならば、おそらく日本社会にも徐々に浸透していくのではないだろうか。
動物実験をしていないメーカーの商品は日本にも少なからずあるのだが、一目でわかるようにはなっていない。そのあたりを供給する側が、もう少し消費者側に選択肢を与えてくれても良いのではないだろうか。
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。