定年バックパッカー海外放浪記

2017年5月21日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年、横浜生まれ。神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

障害者優先(handicapped priority)とマッチポンプ

 ウォルマートで感心したのはバリアフリーが徹底しており段差がまったくない。車椅子利用者でも一人で自由に買い物ができる。さらに歩行が不自由な人のために大きな買い物かご付きの電動カートが10台くらい常備されている。杖をついた顧客を見つけるとサービス担当が電動カートをすぐに運んでくる。障害者は自分で自由に電動カートを運転して買い物を楽しめるのだ。流石にアメリカの優良企業のお手本と言われるだけあって社会的弱者への配慮が行き届いている。

スーパーでソーダ類やジャンクフードを大量に購入しているとこのようになるというイメージ画像

 足腰の弱ったお年寄りに電動カートは重宝されている。しかし利用者の半数以上は超肥満体のため自力歩行が困難となった人々であり若年から中高年まで幅広い。こうした超肥満者の尋常ならざる購入量を見ていると肥満になるのは当然と納得する。1人で2リットル瓶のソーダ類を20本、ポテトチップス大袋を20個、ビスケット大箱10個というように無造作に電動カートの買い物かごに投げ入れてゆくのである。

オジサン達はスーパーで購入した食料をテーブルに並べてランチ。グランドキャニオンにて。米国にはこうしたピクニックテーブルが至る所に設置されているので天気さえ良ければ気分上々ランチタイム

 アメリカは自己責任社会と言われているが大多数の超肥満者は自分の体重には自己責任を感じていないように思われる。ウォルマートのような大手スーパーがバリアフリーを整備して超肥満者に優先駐車スポットや電動カートを提供していることは皮肉にも超肥満者をますます肥えさせることになっているのではないか。

 むしろ大量消費する超肥満者たちはウォルマートにとり優良顧客なので意図的に電動カートを提供しているのだろうかと余計なことを考えてしまった。

ランドリーはアメリカ先住民が多い

 4月30日(土)。アリゾナの小都市Flagstaffで市内観光。午後時間が余ったので溜まった洗濯物を片付けようとコインランドリーへ。やっぱりアメリカだ。店内には自動洗濯機50台、乾燥機30台が並んでいる。

 客は50人くらい。全員アメリカ先住民の家族のようだ。小さい子供たちが店内を駆け回っている。よく見ると4~5人の白人家族もいたが彼らは旅行者のようであった。旅行者を除けば電気洗濯機が買えない低所得階層がコインランドリーを利用しているのだ。改めてアメリカ先住民が現代アメリカ社会でどのような位置付けとなっているのか理解できた。

 洗濯を終えてコインランドリーを出るとランドリーの前は20年以上乗り古したであろうポンコツ車ばかりが駐車していることに気づいた。彼らはこれに乗って合衆国政府が指定した先住民居住地に帰って行くと思うと心が重くなった。

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