アジア諸国に「一帯一路」以外の選択肢を与えたポ…

7月下旬、ポンペオ米国務長官は「インド太平洋経済ビジョン」と題した演説を行った。『正直で、自由で開かれたアジア太平洋を追求』と述べ、暗に中国を批判した。トランプ政権のインド太平洋戦略は本格化し、戦略を裏付ける法案も次々に成立している。

日本はイギリスの“手駒”に仕立てられた？

歴史教科書で扱われることなどなかった明治人による反知性主義的清国理解を振り返ることは、あるいは知性主義の“欠陥”を考えるうえでの手助けになるのではないか。

粘りと執念、人間臭い高校野球監督のドラマ

夏の甲子園は高校球児たちだけではなく、大人の監督たちの群像ドラマでもある。熱戦や好試合が続き、スタンドも連日盛況だった高校野球選手権第100回記念大会、球児たちのひたむきなプレーの裏側には、監督たちの様々な人生模様があった。

「この世界の片隅に」悲劇と再生のクライマックス…

こうの史代原作の漫画のドラマは現代篇のエピソードも加えて

TBS日曜劇場「この世界の片隅に」は、こうの史代原作の劇場版アニメーションの大ヒットあとを受けながらも、テレビが描く「いま」の現代篇を織り込んで新たな映像表現に仕上がっている。

米国防権限法でも際立つ対中強硬姿勢

7月下旬、米下院で2019年国防予算の大枠を決定する国防権限法が可決された。その中の中国に関する記述、超党派の圧倒的多数で可決されたことからも、米国内で対中脅威認識が高まっていることがうかがえる。

帝国海軍青年士官の戦後、平成最後の夏に偲んだこと

父は海軍兵学校卒業後、43年9月から終戦まで戦争に参加(44年の比島沖海戦、ミンドロ島突入作戦など)したが、戦争が終わっても新妻(私の母)の待つ境港の実家には戻らず、およそ1年間復員輸送に携わった。

僕がマルチアスリートになった理由

アクアアスリート 平野修也さん

競泳、ライフセービング、フィンスイミング。自らを「アクアアスリート」と称し、活躍の場を広げている平野修也選手は、自身の可能性に挑戦しながら階段を駆け上がっていったタイプのアスリートである。

クリケットの元スター選手はパキスタンに変化を起…

7月下旬のパキスタン議会下院選挙では、クリケットの元スター選手のイムラン・カーン率いるPTIが第1党となり首相候補に指名された。政治改革と腐敗の打開を掲げての当選だが、背後で軍が糸を引くパキスタン政治の中でどのような変化が可能か、先行きが…

米中間選挙揺さぶる億万長者兄弟の資金力

共和党の苦戦が伝えられる中間選挙を３か月後に控え、これまで同党に巨額の選挙資金を投じてきた億万長者兄弟とトランプ大統領の“仲たがい”が表面化、改めて金権選挙戦のゆくえに米マスコミの目が注がれている。

証券界の不思議な商売

株式会社が出来て500年近くたっただろうか。人類が考えた仕組みの中で最もその発展に貢献したのが株式会社制度かもしれない。資金を無記名で出し、うまく行けば山分け、失敗しても損失額は決まっている。

呪われたかの如く続くトラブルから得た教訓とは？

厄災続きの初夏の英国『おじさんバックパッカーを襲うトラブル蟻地獄』(下)

ロンドンに滞在する定年オヤジのトラブル地獄はとどまることを知らない。航空券変更、スマホ修理とやることなすこと全てダメ。果たしてこのまま帰国できるのだろうか？

「慰安婦の日」が騒ぎにならなかった理由

韓国で今年から国家記念日となった8月14日の「慰安婦の日」は、想像以上に騒ぎにならなかった。日本政府やメディアの間には事前に警戒感があり、日本の反応を肌で知る在京韓国大使館にも心配する声が強かったのだが、良い意味で予想が裏切られたと言える…

特効薬ではなかった「6・12」、拉致問題解決に…

「ポスト６・12」フィーバーは終焉を告げたようだ。シンガポールで行われた米朝首脳会談後の期待と興奮は、北朝鮮が核を廃棄するどころか、継続しているという疑惑が浮上するにいたって一気に冷め、状況は首脳会談以前に戻りつつある。

財政難で警官を減らし、監視カメラを増やしたイギ…

厄災続きの初夏の英国『おじさんバックパッカーを襲うトラブル蟻地獄』（中）

イギリス人ヤンキーに現金、クレジットカードを強奪された定年オヤジ。数日後警察から、日本の紙幣が捨てられていた、との連絡が入った。そこで、財政難のあおりを受けた英国警察の実態を知ることとなる。

「行政の危機を住民と共有することが第一歩」IN…

「限界自治」に陥り、夕張市民の行政に対する意識が変化している。町の再生に取り組む鈴木市長に、「新しい自治」のあり方を聞いた。

行政サービス最低の夕張がなぜコンパクトシティに…

非効率な行政サービスを抜本的に見直すため、住居と町の再編が進んでいる。しかし人口減少は止まらない。町には再生を支える「よそ者」の姿があった。

青息吐息のNY書店に欠かせない“Manga”

マンハッタンの土地代の異常なまでのインフレと、オンラインショッピングの一般普及で二重にも三重にもダメージを受けたニューヨークの書店業界。東京のように、何気なく散歩していて書店に行き会うという光景はもうこの街では消えつつあるのだ。

米EU、対中露戦略という「共通利益」

7月下旬の米EU首脳会談は関税問題等で大きく前進し、高評価を得て株価は上昇した。対中国・対ロシア戦略を意識した今回の合意は、米国とEUの共通利益に即している。また、11月の中間選挙もあり、トランプは今回の発表内でもその姿勢を露にしている。

日EUのEPA締結、保護主義との戦い

7月に署名された日EU経済連携協定は、世界最大のエコノミーである2つの経済圏を結ぶ自由貿易への標榜となった。内容の充実化の為、今後の交渉は必須だが、保護主義が台頭する中で世界によい影響を与えたと言える。

日本外交にパブリック・ディプロマシーが必要な理由

世界的にも政府の政策決定に果たす世論の役割が増大するなか、「パブリック・ディプロマシー」が外交手段としても重要視されている。