ギリシャ問題はＥＵの本質的な脆さ

ユーロ圏に潜む「タダ乗り」の誘惑

ギリシャの財政赤字は、例外的な問題ではない。政治優先で統合を進めたユーロ圏が潜在的に抱えるモラルハザードの構図を理解する必要がある。

伏兵・韓国に苦杯　 原子力ビジネスの海外展開に喝

日本の原発開発はなぜ揮わないのか〔1〕

高いプラント技術にも拘らず、原発開発の国際商戦で敗退した日本。事後に首相のトップセールス宣言もあったが、アピールには何が必要？

「キリンフリー」 前作の「苦い味」をリベンジ…

梶原奈美子さん（営業本部 新商品開発グループ）

ビール風味飲料では世界で前例のなかった「アルコールゼロ」を実現。キリンが醸成したのは、アルコールではなく「会社の一体感」だった。

日本の成長フロンティアはどこか

あるべき成長戦略を考える

厳しい課題ばかりが目立つ日本経済。しかし、課題があるということは、そこに成長フロンティアがあるということだ。

「1杯でしじみ70個分のちから」 ヒットを生…

小川菜穂さん（永谷園マーケティング企画部商品企画）

料理もほとんどしない、文学部出身の小川さんは企画部門へ配属された。戸惑う彼女への上司の一言が、自身の役回りを理解させることとなる。

「新成長戦略」を仕分けする

予算措置や企業下支え策にもっと踏み込め

「第三の道」と呼ばれる、政権が示した「新成長戦略（基本方針）」。その評価できる点と、不足している点とは。

温暖化交渉 日本は新たな構想でリードせよ

前代未聞の混乱のまま終了したCOP15。しかし、日本にとってはチャンス到来とも言える。今後、日本が世界へ示すべきスキームとは何か。

低迷市場でヒットを生み出す新米企画者

大塩繁生さん（ライオン オーラルケア事業部）

1度は使ったことのある人も多いはずの電動歯ブラシ。しかし、その離脱率は3割だという。そんな低迷市場に切り込んだ企画者に迫る。

外資が加速させる物流改革

デフレ再燃の日本で、物流機能の見直しが事業戦略の大きなウェートを握り始めた。「利益を生み出す物流」への改革とは？

危機的状況に近い予算編成

企業・個人の自立で財政制約を解き放て

ようやく閣議決定された来年度予算。「なんだ、民主党もちゃんと編成できるじゃないか」と安心してはいけない。

地方分権って簡単に言うな（2）

地方は分権を受け止められるか

左右に幅広い民主党で、ほぼ唯一の共通テーゼが地方分権。しかし、地方の現状は分権の受け皿としては大きな不安があるようだ。

地方分権って簡単に言うな（1）

地方分権という美名の陰で

中央から地方へ―。美しいイメージで語られる地方分権だが、改革を進める前に議論すべきことがある。

阿修羅ブームはなぜおきた？

2009年は、仏像界のアイドル・阿修羅に老若男女が心奪われた。流行語大賞受賞、展覧会では190万人を動員。阿修羅人気のヒミツをレポート。

コクヨ ハサミ「エアロフィット」 成熟製品に…

岩津博文さん（クリエイティブプロダクツ事業部部長）

改良の余地を見出しにくい文具用品。しかし岩津さんは、消費者の声からヒントを得て、画期的なユニバーサルデザインのハサミを開発した。

H＆Mとイケア スウェーデン企業の強さはどこ…

先月、新宿店をオープンしたH&Mに、人気家具店のイケア。スウェーデンという土壌が生んだグローバル企業躍進の秘密を探る。

これぞ成長戦略　新・公共投資論

下がり続ける地方の地価から見えるもの

地価の動きから見えてくるのは地方の苦境だ。しかしこれはチャンスでもある。今こそ、成長戦略に基づく新しい「公共投資」が必要だ。

返済猶予の間に中小企業を救うには（3）

町工場の親父もここまでやれる

支援に依存することなく、あくまでも自主自立の精神で新ビジネスを立ち上げようとする経営者たちの姿を追う。

返済猶予の間に中小企業を救うには（2）

キラリと光るこの街の産業支援

地元の強みを活かした産業振興策を取る自治体や、地域に根付き事業再生や経営革新に尽力する全国でも評判の支援者たちを紹介する。

返済猶予の間に中小企業を救うには（1）

豊富な支援策が企業に届かない

まもなく「中小企業金融円滑化法案」が成立する。せっかくの返済猶予をただの延命措置で終わらせないためにも、地域と企業が今すべきことは？

排出権取引制度は導入するな

WEDGE2009年11月号特集