部下に勧める時に考えるべきこと
数字はビジネスのどの側面にも絶対紐づくものであり、法務であろうと営業であろうと経理であろうとそれは変わらない。ベストは簿記検定もビジネス会計検定も取得し、両方の視点から数字を扱えることである。
しかし現実問題、忙しい若手社員が限られた時間の中で職務を全うしつつ、一度に2つの試験をこなすことは難しいだろう。そうだとすれば、どちらか一つに絞ってまずは勉強を進めたほうが賢明だ。
もしあなたが今部下に、簿記検定を勧めようとしているのであれば、少し考えていただきたい。簿記検定もビジネスの上で必要不可欠な知識ではあるが、その部下は何の職に就いていてどのような数字に関する能力が欲しいのか、今一度考えていただきたい。それを見極めることによりどちらの資格がより効果的かが見えてくる。
全く違う目線から、同じ財務諸表を取り扱う両資格は、どちら側に立つかにより数字が持つ意味も大きく変わってくるのである。
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。