日本の中古自転車がベトナムで人気
さらに東南アジアを中心に、海外からも直接買い取りができる仕組づくりも進めている。中国は国内産業を優先する政策をとっているため、基本的に中古品の輸出をすることができない。その一方で、東南アジアの国々からの中古品のニーズは高いという。
例えば、ベトナムでは、日本の中古自転車の人気が高いという。このビジネスで、ベトナムに御殿を建てた人もいるとか。国によってニーズが異なるため、どのようなニーズがあるのか現在リサーチ中だ。また、輸出となると、まとまった量も必要となってくることから、そのためにも富津の一時保管所が役に立つ。現在、東南アジアの事情に詳しいパートナーとリサーチを開始している。
中古品の市場規模は2000~3000億円で、日本国内の設備投資額が17~18兆円であることを考えると、そのうちの1~2%程度しか中古品として流通していないことになる。一方で、自動車の市場規模は17兆円(523万台)で、中古車市場の規模は2.7兆円(387万台)。
「流通する仕組みを整えていけば、産業用の中古品市場の伸びしろはまだまだあります」という福田さん。日本発の産業用プラットホームは、大きく化ける可能性を秘めていると言えそうだ。
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