From LA

2019年10月10日

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 9月にニューヨークで行われた国連気候変動サミットで、怒りのスピーチを行って話題となったスウェーデンのグレタ・トゥーンベリさん。欧州から米国へ、そして国連スピーチの後は米国、カナダで中高生による気候変動への抗議行動をサポートしながら米国内を南下、12月に南米チリのサンティアゴで開催される国連の気候変動会議に参加するのが最終目的となる。

 グレタさんは化石燃料が地球温暖化効果ガスの原因である、という信念から、欧州から米国に移動する際も飛行機は使わず、セーリングボートを利用した。そこで気になるのがニューヨークから米国縦断、南米に至る旅。

 化石燃料に反対する立場から、普通なら列車が選ばれるだろう。しかし、米国には全土をつなぐような鉄道網は存在しない。東海岸ならいざ知らず、中西部を通り西海岸へ、しかも要請のある場所を通りながら、というとかなりの至難の業。

(Backgrid/AFLO)

 そんなグレタさんに救いの手を差し伸べたのが、元カリフォルニア州知事、シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガー氏。なんとグレタさんにテスラモデル3をプレゼント、16歳ですでに運転免許を持つグレタさんはこれに乗って米国内を旅するという。

 実はシュワちゃんとグレタさんの出会いは今年5月、オーストリア・ウィーンでの気候変動サミットでのこと。シュワちゃんは2人のツーショット写真を自身のツイッターに投稿し、「グレタさんに出会ってものすごい衝撃を受けたことを認めなければならない」とコメントした。

 今回のグレタさんの旅に対し、当初は自らが所有するハマーEVを貸すことも考えたそうだが、車体が大きいゆえに継続走行距離も長くない、しかも運転しにくいハマーよりも、テスラモデル3がふさわしい、ということになった。

 ところでシュワちゃんと言えば、軍用車だったハマーの市販化に力を貸した人物としても有名だ。ターミネーター・ガイはやはりタフな車、と言わんばかりに黄色いハマーは長くシュワちゃんの代名詞でもあった。そしてハマーと言えば燃費の悪いガソリン食いの車で、そのことで批判されもした。

 しかし、その後シュワちゃんはEVの大ファンとなり、今度はハマーのEVモデルをスペシャルオーダー。ハマーそのものは2010年に製造中止となったが、故郷オーストリアの企業に依頼してハマーのボディにEVモーターを組み合わせたものを作り出し、愛車にしている。この他にもメルセデスベンツGクラスEVも所有しており、すっかりEVの魅力にはまっているようなのだ。

 米国内の報道によると、シュワちゃんはグレタさんに「米国に来た時に何か困ったことがあったらいつでも相談してほしい」と言っていたようで、今回グレタさんから国内での移動についての相談があり、手を貸した、ということらしい。

 幸い米国内には横断や縦断をするのに十分な数のテスラスーパーチャージャーステーションが存在する。グレタさんはゆっくりと自分で運転しながら各地を回り、南を目指す旅を続ける。ニューヨークの後はいったんカナダに入り、海洋哺乳類の保護センターを視察、次はアイオワ州を目指した。そこでグレタさんと同様に環境問題についての社会の変革を訴える中高生の集会に合流し、スピーチを行うなど、活動に力を貸した。

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