2024年11月22日(金)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2012年6月27日

 中国の軍事力と軍事力増強のスピードは、その背景をなす経済力、中国が国防上何を重要と考えるか(台湾との関係で米国の介入を阻止する重要性や、経済大国としての交易路確保や資源輸入路の確保の重要性等)、また、中国国内における人民解放軍の力などによって決まってくるのであり、米国人が中国脅威論を言うか否かなど、ほとんど関係のないことです。中国は脅威論の有無などと関係なく、軍事拡張をしてきました。

 フォーブスが言うように、中国がその軍事力近代化によって提起する問題を国民レベルで率直に議論し、制約のある資源をどこにどう振り向けるのかを考える方がずっとまともなことです。また、日本においても、中国についての議論がタブー視されないようにする必要があります。


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