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海野素央の Democracy, Unity And Human Rights

2020年9月15日

ニクソン政権のオクトーバー・サプライズから学ぶトランプ

 トランプ大統領は若きビジネスマンのとき、リチャード・ニクソン元大統領から好意的な内容の1通の手紙をもらいました。それ以降、ニクソン氏の影響を受けたとみることができます。   

 例えば、トランプ氏の終盤戦における核となるメッセージである「法と秩序」及び、前回の大統領選挙で多様した「サイレント・マジョリティ(物言わぬ多数派)」は、いずれもニクソン氏が用いた言葉です。

 1972年米大統領選挙でニクソン政権で大統領補佐官を務めたヘンリー・キッシンジャー氏は、投票日の11日前に泥沼化していたベトナム戦争に関して「平和を手中にした」と発表しました。キッシンジャー氏は米国民にベトナム戦争の終結を匂わせたのです。

 この一言が選挙でニクソン氏に有利に働いたといわれていますが、米国民を誤り導いたことは事実です。実際ベトナム戦争が終結したのは、約3年後の1975年でした。トランプ大統領は、ベトナム戦争を「選挙戦の武器」にしたニクソン元大統領からオクトーバー・サプライズに関して学習したフシがあります。


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