2022年7月5日(火)

海野素央の Democracy, Unity And Human Rights

2021年2月24日

»著者プロフィール
著者
閉じる

海野素央 (うんの・もとお)

明治大学教授 心理学博士

明治大学政治経済学部教授。心理学博士。アメリカン大学(ワシントンDC)異文化マネジメント客員研究員(08年~10年、12年~13年)。専門は異文化間コミュニケーション論、異文化マネジメント論。08年と12年米大統領選挙で研究の一環として日本人で初めてオバマ陣営にボランティアの草の根運動員として参加。激戦州南部バージニア州などで4200軒の戸別訪問を実施。10年、14年及び18年中間選挙において米下院外交委員会に所属するコノリー議員の選挙運動に加わる。16年米大統領選挙ではクリントン陣営に入る。中西部オハイオ州、ミシガン州並びに東部ペンシルべニア州など11州で3300軒の戸別訪問を行う。20年民主党大統領候補指名争いではバイデン・サンダース両陣営で戸別訪問を実施。南部サウスカロライナ州などで黒人の多い地域を回る。著書に「オバマ再選の内幕」(同友館)など多数。

22年米中間選挙と24年大統領選挙

 「共和党説明責任プロジェクト」は、22年米中間選挙と24年大統領選挙に関与すると述べています。となると次の中間選挙の見どころは、共和党予備選での極右のトランプ系候補と、同プロジェクトが支持する反トランプ系候補との戦いになるといえそうです。

 共和党上院及び下院の予備選で同プロジェクトは、1月6日のトランプ支持者による議事堂乱入事件の映像を繰り返し流し、「良き共和党」にノスタルジアがある高齢者の党員に訴えかけるでしょう。ただ、「チェイニー対グリーン」の世論調査の数字を見る限り、共和党下院予備選挙ではトランプ系候補が有利です。これに対して、共和党上院の予備選挙で極右のトランプ系候補が選ばれれば、本選で無党派層の票を獲得できない公算が高くなります。

 24年共和党大統領候補指名争いにおいても、トランプ前大統領ないしトランプ系候補と、「共和党説明責任プロジェクト」が支持する反トランプ系候補との戦いに注目が集まるでしょう。仮にトランプ氏ないしトランプ系候補が指名を獲得した場合、20年大統領選挙と同様、本選で郊外の女性票、「隠れバイデン票」及び無党派層の票が逃げる可能性が出てきます。

 逆に、「共和党説明責任プロジェクト」が支持する反トランプ系候補が指名を獲得すれば、うえで挙げた票を獲得する機会が生まれます。もしロングウェル氏が、トランプ前大統領と袂を分かつ発言をしたニッキー・ヘイリー元国連大使を支持した場合、その可能性はさらに高まるかもしれません。

 民主党にとってトランプ氏ないしトランプ系候補の方が、組し易いといえます。「共和党説明責任プロジェクト」が支持する候補が、トランプ氏ないしトランプ系候補を破るか否かが、本選での民主党の戦い方に影響を及ぼすことになります。

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

関連記事

新着記事

»もっと見る