2024年11月22日(金)

人事部必見! 御社の研修ここが足りない

2012年10月10日

プレゼン後の記念撮影

 企画した旅行はA4サイズのチラシを作成し、社内に張り出して社員投票で上位10チームを決め、最後はプレゼンをして優勝チームを決める仕組み。会社からの押しつけ型ではなく社員が考え実行する企画であり、社員間の交流と相手を知ろうとする努力、自分たちが考えた企画を説明する力などが自然に養われる。通常では得難いことを学べる研修といえよう。

 「一般的にみて、一つのサイト運営を任せられる人材は100人のうち一人だろう。それを10年かけなければ育たない」と小方社長はいう。専門的な経験、ノウハウだけではなく会話力など基礎を含めた総合力がラクーンの強さ。それを養う研修、社員が喜んで参加する研修の仕組みづくりには、会社の文化が色濃く反映されていると思える。

■研修とは企業文化を育む手段だ
代表取締役社長 小方 功 氏

小方功社長

伸びる人は自分の夢を持っている。成功する人は人間としての魅力がある。ベンチャー企業に飛び込んでくる若者の多くは、何かを見つけに来ている人たち。みんな成功者の予備軍だと思う。

当社の入社条件は、向上心と好奇心に溢れた人であること。そこに学歴を考慮する必要性はない。自分のやりたいことに取り組む若者集団こそが当社の誇りであり、パワーの源だ。日々の仕事を通して実力を磨き、また、学ぶことで一段上を目指す。会社としてやるべきことは、みんなの意欲を引き出してあげることであり、登りたくなるような階段を用意することだ。そこに研修が必要になる。だから研修に力を入れている。

これからも試行錯誤は続くと思うが、徐々に研修内容の体系化を進めてきた。コミュニケーション能力や文章力などを学ぶことは、得てして外部の研修会社に頼ることが一般的だと思う。しかし、研修は企業文化を醸成する場でもあるはず。ただのツールとなることを学ぶだけではないはず。だからこそ自分たちで企画することを重視している。

手間暇かかるが、社員の成長は会社の財産。少しも手を抜くことはできない。

(記事内写真、画像はラクーン提供)


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