新型コロナワクチンの第一回目の接種を終えてきた。筆者のいるロサンゼルス郡では郡のウェブページからワクチン予約が出来るのだが、持っている保険などの種類によって受け方が異なる。
まずカイザーなどの保険を持つ人はカイザー病院で接種、集団接種会場も9箇所設けられている。その他UCLAでの接種などもあるが、便利なのはCVSファーマシーなど家の近所の薬局での接種だ。
筆者は薬局での接種を選び、CVS、ウォルグリーン、ラルフス、ボンズ、コストコなどの薬局を持つスーパーマーケットを含む店舗を片端から調べてみた。これらは店舗独自の予約用ウェブサイトを持っており、ロス郡のページからリンクで飛ぶようになっている。
しかし各店舗のウェブサイトには結構差があり、電話でしか予約の取れないところ、家の近所の指定ができないところ、などもあった。結局コストコのサイトが最も使いやすかったためそこで予約。ウェブ上で問診票に記入するようになっていた。
実際の接種日には、身分証明書と保険証を持参、とあったので現時点で米国の医療保険に加入していない筆者は対象外かもしれない、と思いつつも郡のウェブサイトでは「国籍、移民であるか、保険の有無を問わず無料」とあったので取り敢えず行ってみた。
結果、ウェブで記入した問診票がすでにプリントアウトされており、それに署名するだけであとは身分証の提示だけで無事にワクチンを接種することができた。また接種時にワクチンカードを渡され、そこにはすでに二度目の接種日の予約が記されていた。
大混乱している日本とは対照的
筆者が接種したのはファイザーだが、米国では現在ファイザー製ワクチンは12歳以上であれば誰でも接種できる。そのためか、待合には子供の姿も目立った。接種後は15分間ベンチに座って待機を求められたが、何事もなかったので帰宅した。
このように、ワクチンの予約で大混乱している日本から見ると羨ましいくらいに、あっという間に予約も接種も、さらには二度目の予約も完了した。しかも外国人である筆者に対しても全くの無料、保険についての質問もなかった。
この簡便さから、恐らく今世界中から米国にワクチン接種が目的で入国する人が増えている、と思われる。