WEDGE REPORT 2021年7月8日 民主派の『アップル・デイリー』廃刊、初志貫徹「変わらないことを選ぶ」 田中実( ジャーナリスト) Tweet 印刷画面 ガスが抜けなくなり、マグマがたまる 『立場新聞』というメディアの7月1日の1面比較。アップル・デイリーのところは空白で、それ以外の新聞は香港政府から返還を祝う広告が出稿されているのがわかる ギャラリーページへ 香港の未来は若者のもので、彼らはアップル・デイリーを支持した。同紙はガス抜きの効果があったが、廃刊に追い込まれたことでそれができなくなった。それは、逆に民主を求めるマグマとなり、5年先、10年先、返還される2047年、100年後…いつ爆発するかはわからないが、大きなエネルギーとしてたまっていく気がしてならない。 ▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。 前へ 1 2 3 4 編集部おすすめの関連記事 香港、政治不信でワクチン接種率上がらず 終焉をむかえた香港「1国2制度」 香港をめぐる「英中対立」の真相 香港国家国安法維持法制定から約半年、自らの認識以上の中国化のスピードで物事が襲来 香港の若者は歴史などどういう教育などを受けてデモに参加するようになったのか? バックナンバー