2022年7月1日(金)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2022年2月21日

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 ウクライナ問題について、ロシアと中国は基本的な利益を共有している。中露は中央アジアなどで利害の不一致があり、連携は一枚岩にはならないとの指摘もある。しかし中露の連携は、いくら一般的なものであるとしても、ロシアがウクライナ問題にあたる上で、ロシアにとりプラスになる。

中国の動きは?

 国連安全保障理事会では中国の支持は明確なプラスになる。実際、1月31日に米国の要請で開催されたウクライナに関する安保理緊急会合については、その開催に先立ちロシアは開催に反対し、その是非について投票を求めた。その結果、10カ国が開催に賛成し、ロシアは会合開催を阻止できなかった(手続事項のため拒否権はない)。

 その際中国は反対を投じた(中露が反対、ガボン、インド、ケニヤが棄権)。西側が考える対露制裁も中国の対応如何でその効果は大きく変わるだろう。他方、中露連携は、中国にも利益になる。米国が多くのエネルギーと人をウクライナ問題で費消し、米国が欧州に釘付けになることは、米国の対中圧力を減じ、中国の外交には好都合ましてやウクライナが長期戦になれば尚更である。

 ブリンケンは、1月26日、中国の王毅と電話で会談した。この会談に関する米国の張り出しは非常に短いものだが、中国の張り出しは異常に長い。

 中国の張り出しは、王毅が「ロシアの正当な安全保障上の懸念」を重視し、それに対処すべきだと述べたとしており、ロシア支持を明らかにしている。プーチンは、2月4日の北京冬季五輪開会式に出席し、習近平と会談し、中露の接近をアピールした。

  
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