バイデンの心の内
そうはいっても、バイデン大統領の心の内にはレッドラインが存在しているだろう。
ロシアのウクライナ侵攻を巡り、バイデン氏は明らかにNATO同盟国か否かで一線を引いている。ウクライナはNATO同盟国ではないので、米国には防衛義務はない。
となると、バイデン大統領の心の内のレッドラインはNATO同盟国であるポーランドやエストニア、ラトビアおよびリトアニアのバルト3国に対するロシアの軍事攻撃になる。バイデン氏が、3月24日にNATO本部があるベルギー・ブリュッセルを訪問するのは、プーチン氏が心の内のレッドラインを超えた場合に備えるためだ。
その一方で、バイデン氏はウクライナに追加の軍事支援を送り続け、その間にロシア国民が立ち上がり、ロシアが「内から崩壊」するシナリオを描いているのではないだろうか。