WEDGE REPORT

2022年3月24日

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飯田将史 (いいだ・まさふみ)

防衛省防衛研究所 米欧ロシア研究室長

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程単位取得退学後、防衛研究所に入所。スタンフォード大学修士(東アジア論)、同大学客員研究員、米海軍大学中国海事研究所客員研究員を経て、2020年より現職。専門は中国の外交・安全保障政策。
 

 軍事力増強に邁進している中国だが、内部では軍人の人材確保が困難になりつつある。優秀な人材の確保に向け、彼らはどのようなことを行っているのか。「Wedge」2022年4月号に掲載されたWEDGE REPORTでは、そこに欠かせない視点を提言しております。記事内容を一部、限定公開いたします。全文は、末尾のリンク先(Wedge Online Premium)にてご購入ください。
人材確保が困難になりつつある人民解放軍だが…… (VCG/GETTYIMAGES)

 中国人民解放軍による能力強化の動きが止まらない。昨年8月には、音速の5倍以上で飛行する極超音速兵器を宇宙空間に打ち上げ、地球を周回した後に地上の標的に向けて着弾させる実験を行った。米軍人のトップであるマーク・ミリー統合参謀本部議長は、この実験について「『スプートニク・モーメント』(1957年に人工衛星打ち上げでソ連に先を越されたこと)に近い衝撃を受けた」と述べ、強い警戒感を示した。

 また、強襲揚陸艦や空中給油機、レーダーや通信システムなどを攪乱(かくらん)・無力化する電子戦機などを新たに就役させており、その攻勢的な作戦能力は急速に高まっている。最近では台湾周辺の海空域における艦船や航空機による活動を活発化させており、東アジアの軍事的な緊張の高まりを引き起こしている。米国に並ぶ「世界一流の軍隊」を目指して、人民解放軍は軍事力の増強に邁進している。

 他方で、能力を強化する上でさまざまな「壁」に直面してもいる。とりわけ高い「壁」となっているのが、必要な人材を確保することが困難になりつつあることである。軍隊にとって優秀な人材を確保できるか否かは、その能力を左右する重要な要因である。

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