2022年12月8日(木)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2022年6月24日

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 FTA調印後の6月9日、イスラエルのベネット首相はUAEを訪問し、ムハンマド・ビン・ザーイドUAE大統領と会談した。イスラエル首相府によれば、両首脳はここ数か月間、UAEやエジプトで定期的に会談しており、「両首脳は地域的構造(regional architecture)の進展についても協議した」としている。ムハンマド・ビン・ザーイド大統領は、対イラン強硬派として知られる人物である。

本丸はサウジアラビア

 イスラエルと湾岸のアラブ国家との関係強化が安全保障分野にまで本格的に及ぶのかどうか、注目される。イスラエルは、バーレーンおよびモロッコとの間では、軍同士の協力と防衛装備品の移転に関する暫定的な防衛協力条約を既に結んでいる。

 イスラエルと湾岸のアラブ国家との関係で、本丸は、サウジアラビアである。サウジは公式にはパレスチナ問題の解決をイスラエルとの国交樹立の前提条件にする姿勢を維持している。

 5月のダボス会議でも、サウジの外相はそのように述べていた。6月7日付けのウォール・ストリート・ジャーナル紙は「サウジアラビア政府はイスラエルとの経済関係構築や安全保障に関する新たな合意に向け、本格的な交渉を続けている」と報じている。7月にはバイデン米大統領がサウジとイスラエルと訪問する予定とされており、今後の動きが注目される。

  
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