2024年4月25日(木)

古希バックパッカー海外放浪記

2022年12月3日

亡命ロシア人がバリ島に殺到する理由

【ロシア人達の話しを集約した結果】

  1. 気候が良く自然豊かなリゾート=伝統的にロシア人は冬も暖かい南国が大好きだ。今回も脱出先としてキプロス、ドバイ、タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナムなどを検討。
  2. ロシア人でも長期滞在ビザを取得可能=ロシア人にとりビザ不要国はカザフスタン、グルジア、ウズベキスタンなど中央アジア諸国。さらにモンゴル、タイ、ベトナム、インドネシア、ラオス、マレーシア、キプロス、さらに中南米諸国。しかしモンゴル以外のアジア諸国は期間が短い。ベトナムは1カ月なので断念したと聞いた。インドネシアは書類を整え手数料を払えば6カ月まで滞在可能。半年ごとにマレーシアなどにビザ・ランすればまた6カ月滞在できる。
  3. 物価が安い=筆者や欧米のバックパッカーが行くような食堂で一食1万5000〜2万5000ルピア(150〜250円)。店先に十数種類並んでいる肉料理、魚料理、野菜料理から好きなものを適当に選ぶ。これにライス、スープがつく。ナシ・チャンプルーである。ナシ・ゴレン(焼き飯)、ミー・ゴレン(焼そば)など単品ならもっと安い。また月1万円で数人住めるような立派なアパートを借りられる。
  4. 治安が良い=世界70数カ国旅した筆者はバリ島を心から寛げるリゾートとして7つ星認定したい。

 以上全ての条件を満たす国は極めて少ない。バリ島にロシア人が押し寄せる訳だ。

英語不要のバリ島生活

 ロシア国内では多少ともお金に余裕がある人達は海外の渡航先を幅広くネットを通じて情報収集している。さらにバリ島到着語も様々なSNSで情報交換している。大半のロシア人はバリ島ではバイクしか移動手段がないと事前に調査して国際免許証を持って来ている。

 カップルでサンクトペテルブルグ近郊から1週間前にバリ島に来たという女子によるとロシア語でSNSに書き込めば生活に必要なことは全て解決すると。例えば、アパートをシェアするパートナーを探したり、手頃な値段の中古バイクを探したり、同郷の出身者でサークルを作るなどロシア語ネットワークでなんでもできるので英語がダメでも困らないと。

 ちなみに後述するY君はバリ島到着1週間にして同胞の友人を何人も作り、さらにロシア語ネットワークでハバロフスクのトヨタマークII愛好会のメンバーと再会した。さらには朝帰りする関係のガールフレンドもできた様子。

 お金についてY君はロシア国内でビットコインを購入。これを換金してインドネシアで開設した銀行口座に振込んだと。他の多くのロシア人も同様とのこと。


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