2024年11月22日(金)

古希バックパッカー海外放浪記

2022年12月3日

亡命ロシア人の子どもの教育問題

大手不動産会社のセールスマネージャー(右)と受付の女性

 サヌールに滞在している時に大手不動産会社のマネージャーの話しを思い出した。曰く、サヌールには在留外国人の子女のためのインターナショナルスクールがあると。グーグルマップで調べると4校ヒット。全て宿から数キロ圏内なので運動がてら表敬訪問。欧米系財団が運営する大手2校はそれぞれ約300人、約400人在籍。そのうちロシア人子女はともに十数人で今年になり倍増したという。

 大手の一校のステキな女性校長によると入学希望者親子と学校側で事前に三者面談して適正を判断していると。今年はロシア人からの申し込みが多いが、英語での意思疎通が困難な親の場合は後々のトラブルを避けるためお断りしているとのこと。どうもロシアン・モンスター・ペアレントを警戒しているような口ぶり。

 インド系大手インターナショナルスクールは400人以上生徒が在籍。コロナ前は520人いたのでキャパに余裕がある。9月のロシアの部分的動員令発令後にロシア人の申し込みが殺到、わずか1カ月半で15人に入学許可したと。

 豪州系中堅インターナショナルスクールで校長先生から聞いたところ同校ではロシア人子女は数人しかいないが、デンパサールにロシア系インターナショナルスクールが最近できたと教えてくれた。

 念のためデイレクターとアポを取り訪問。ロシアン・インターナショナルスクールは小さな4階建てオフィスビルを改装したような感じだ。日本の街なかのビルにある保育園と学習塾を併せたような雰囲気。現在生徒は32人というが、いかにも手狭だ。生徒の大半は幼稚園、小学校低学年。サヌール地区の4校が閑静な住宅街に広々としたキャンパスを構えているのと雲泥の差だ。

 オーナーはカザフスタンのマダム。オーナーは近くのホテルも経営。2年前に始めたが、戦争開始後は生徒が急増。すでに定員オーバー。バリ島だけでなくロシア本国からもネットで申し込みが殺到しているが、ウェイティングリストに載せるだけとお手上げ状態だ。


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