2024年5月21日(火)

田部康喜のTV読本

2023年6月20日

著作権に対する米国との明らかな違い

 ウォルトディズニー社は多くの著作権の弁護士を抱えているという。著作権を盾にして、日本のような優れた2次作品が生まれる余地は小さくなる。新しい作品を作ることができないので、アニメの実写版あるいは他国の作品を参考にする。

 米国が主導する世界的な著作権は「ミッキーマウス・ルール」と呼ばれる。ミッキーマウスの著作権が切れようとしているときに、著作権の期間が延長される。50年から75年、そして100年。24年に切れる予定ですが、さらに延長されるとみられている。

 ディズニーのアニメ『ライオン・キング』(1994年)は明らかに、手塚治虫の『ジャングル大帝』(1950~1954年連載)を下敷きにしているとみえる。同社は著作権で訴えられるのを警戒していたと伝えられている。しかし、手塚が設立した虫プロダクションはそうはしなかった。

 なぜだったのかは、推測するしかありません。ただ、日本のコンテンツの歴史からは自然な行為だったように思えます。

   
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