「放火犯が浩喜さんだって噂が流れていますが、信じられなくて」と、太郎がいうと、彩は「もう1回放火事件が起きれば、浩喜さんの無実が証明されますね」と、謎めいた答えを返すのだった。
「シャクナゲ」が示すものとは
「浩喜犯人説」の出所を探ろうと、太郎は地区を回り始めた。その結果は、地区でソーラーパネル事業を進める営業の真鍋明光(古川雄大)から誰もがその説を聞いていたことがわかる。太郎は真鍋を問い詰めるが、彼は否定する。
太郎が自宅の郵便受けを開けると、花が1本入っていた。ネットで調べると「シャクナゲ」だった。花言葉は「危険」「警戒」。
シャクナゲの花束を彩は人知れず、浩喜の遺体が発見された滝壺に投げ入れていた。
彩がアパートの2階にある自宅に入ろうとしているのを、階下から見上げる人物がいた。ソーラパネル会社の営業の真鍋(古川)だった。急いで部屋のなかに入る彩。いったいふたりの間に何があったのだろうか。
川口春奈と中村倫也という若手のホープを配したドラマは、わき役陣もそろっている。「silent」がそうであったように見逃し配信で徐々に話題になっていきそうな作品である。川口の美貌は、山村の自然のなかにあって「silent」よりもさらに輝いて見える。