2024年4月15日(月)

医療神話の終焉―メンタルクリニックの現場から

2023年12月7日

ジャニーズ、宝塚、楽天の対応

 組織は、いかにして自己防衛を図ろうとするか。その点に関して、2023年11月14日の宝塚歌劇団の記者会見は実に示唆に富む。

 楽天ゴールデンイーグルスの場合、例の下半身露出・カメムシ食いの犠牲者が多数に上り、加害者が一人であったので、組織が動いた。ジャニーズの場合、被害者がけた違いに多く、かつ、昭和の時代から再三指摘されていたが、BBCが取り上げて、ようやく動き出した。宝塚の場合、犠牲者が一人で、加害者が複数であるため、組織を挙げて徹底抗戦の構えに入っている。

 しかし、真の組織防衛とは、当該加害者を解雇して、被害者に謝罪し、社会に対して「ハラスメントのない組織をめざす」と宣言するところにあったはずである。「会社ぐるみでハラスメントをもみ消す」という悪評は、企業ならば株価を落とし、株主の利益を損なう。

 来年の阪神阪急ホールディングス株主総会は、恐ろしいことになりそうである。阪神タイガースが日本一になって株価が上がるはずなのに、宝塚が足を引っ張っている。阪神ファンの株主たちは、女の園に「づかづかと」踏み込んで、猛虎の牙をむくであろう。

 宝塚は思い知るべきである。隠ぺいに徹しようとする姿勢こそ、組織にとっては致命的な自殺行為になるということを。

   
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