2024年2月29日(木)

プーチンのロシア

2024年1月17日

 ロシア軍によるウクライナへの大規模侵攻からまもなく2年。戦争終結への道筋が見えない中、プーチン政権は各国との外交関係を劇的に変化させている。戦争継続のためには、友好国との貿易促進や武器供給を受けることが不可欠。今後も外貨や物資が必要で、ロシアがどの国と関係強化を図っているのか?

(bankrx/Viktoriya Telminova/gettyimages)

 クレムリンの首脳外交の記録を基に各国との友好度を数字データで検証してみた。3つの指標の比較から、ロシアは伝統的な友好国や、独裁者がいる国々との関係を強化し、難局を乗り切ろうとしている姿が浮かび上がった。欧米主導の制裁網に対抗するため、新興5カ国(BRICS)ではブラジル、欧州ではハンガリー、旧ソ連諸国で構成する独立国家共同体(CIS)諸国ではウズベキスタンへの秋波を送り、切り崩しを図っている。

賀詞メッセージの単語数で分かる親密さ

 ロシア大統領府(クレムリン)は公式サイトで、プーチン大統領の日々の動静や公式声明の内容などを詳細に発表している。ロシア軍による人道犯罪が国際社会で非難を浴びる中で、プーチン氏がその包囲網を潜り抜け、どの国と活発な外交を繰り広げているかを調べた。

 ロシアが付き合う相手国やプーチン氏の交渉相手は大規模侵攻開始の2022年2月24日を境に大きく様変わりしている。アフリカ、アジア方面のグローバルサウス諸国への接近や、イラン、北朝鮮、ベラルーシなどの反欧米連合との関係強化の実態はその都度、報道ニュースで伝えられているが、今回示すデータは、その変化を裏打ちするものと言ってよい。

 一つ目のデータは、プーチン大統領が毎年12月30日に関係国へ送っている賀詞メッセージの単語数比較だ。当然、ロシアと親しい国々や関係重要国に向けたメッセージの単語数は多くなり、ただの新年あいさつだけでなく、首脳外交の成果や今後の期待を盛り込むなど内容も充実させている。

 年末の公式声明に賀詞を送る全ての国へのメッセージが掲載される形式で、内容を一つひとつの国ごとにわけている。侵攻開始前までは毎年、40カ国以上に送っていた。


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