2024年4月15日(月)

2024年米大統領選挙への道

2024年4月3日

「激戦州の分類」と「選挙人の計算」

 3月に筆者が参加したバイデン陣営の激戦州担当者と支持者によるオンラインミーティングで、この担当者はバイデン大統領が獲得できる州の選挙人を3分類して説明した(図表4)。彼によれば、バイデン陣営は民主党が圧倒的に強い州(青い州:青色は民主党のシンボルカラー)、やや民主党が強い州(薄い青色の州)と激戦州に分類している。

 青い州には西部カリフォルニア州や東部ニューヨーク州などが含まれ、合計185の選挙人がいる。薄い青色の州には、コロラド州、東部メイン州、中西部ミネソタ州、東部ニューハンプシャー州およびバージニア州があり、合計41の選挙人がいる。一方、冒頭で紹介した7州を激戦州に挙げた。7州の選挙人の合計は93である。

 バイデン陣営は226(185+41)の選挙人確保は可能であるとみているが、当選に必要な270に届くには、さらに44の選挙人を獲得しなければならない。ペンシルベニア州(選挙人19、以下同)、ミシガン州(15)、ウィスコンシン州(10)の選挙人の合計は丁度44である。これらの3州を確保できれば、バイデン大統領はギリギリ選挙人270を持って再選を果たせる。

 2012年オバマ陣営の選対本部長を務め、現在は政治コンサルタントであるジム・メッシーナ氏は、ペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシンの3州の重要性に言及し、3州を獲得できれば選挙人270で当選できると分析している。

 しかし、ミシガン州での民主党予備選挙(24年2月27日)では、投票率の約13%に当たる10万人以上の有権者が「支持者なし」に投票した。しかも、薄い青い州に分類されているミネソタ州での同党予備選挙(同年3月5日)では、4万5000人以上の有権者が「支持者なし」に投票し、「抗議票」が約19%を占めた。上の計算はミネソタ州での勝利を前提にしているので、仮に同州を落とすと、「3+1」のフォーメーションは崩れることになる。

 ちなみに、フロリダ・アトランティック大学の世論調査(24年2月29~3月3日実施)では、ミネソタ州においてバイデン大統領がトランプ前大統領を支持率で8ポイント上回っており、ミシガン州と比較すると、アラブ系と若者の影響は大きくないかもしれない。


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