フリードマン教授は、「彼らの偉大なる指導者は神聖である必要がある。そして、彼らには、古き良き過去が必要なのである。」と語った。
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上記の記事を読んで、1989~1992年に東欧の民主化をその場で目の当たりにした或る識者の発言を思い出します。それは、共産党の正当性は、何処にあるか、という事です。旧ソ連や東欧では、共産党は平等を国民に保証する代わりに自由を束縛しました。従って、その平等が保証できなくなり、人々は自由を求めました。では、中国の場合はどうでしょうか。中国共産党は、経済成長を保証する代わりに自由を制約しました。では、経済成長が保証できなくなったらどうなるのでしょうか。識者が挙げたシナリオは2つです。1つ目は、東欧のように民主化を進めるというものです。そして、2つ目は、文化大革命のようなことが再び中国で起こるというものです。最近の中国共産党の動向からは、どうも前者の民主化シナリオよりも、後者のシナリオに傾いているように見えます。
上記記事からは、中国の国内言論締め付けが、歴史修正主義にまで至る可能性があることが分かります。特に、大躍進と文化大革命に対する肯定的な修正主義を強制するということは、天安門事件に象徴された中国の自由化民主化運動の主たるモチベーションを奪うと言って過言でないでしょう。
ただ、事実問題としてそこまでの修正主義が可能だろうかという問題があります。胡錦濤時代、2006年の安倍総理訪中の際に立ち上げに合意した日中歴史共同研究では、ある程度の客観的歴史観の達成に成功しています。中国の学者にその程度までの知的インテグリティのあることは当然期待して良いのではないでしょうか。
大躍進の被害者の数を、中国政府が公式に如何に認定するかはその試金石の1つとなります。
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