2026年6月1日(月)

Wedge REPORT

2026年6月1日

 山手線の目黒駅から東へ歩いて10分、国立科学博物館付属の自然教育園がある。港区白金台というところだから、都心も都心である。

写真 1 自然教育園の散策路

 中世に白金長者の屋敷があったとされ、土塁などの遺構が残されている。近世には武家屋敷、明治に弾薬庫、大正には御料地、戦後は文部省の国立自然教育園と変遷を繰り返して、現在に至っている。知る人ぞ知る都会のど真ん中の森林なのだ。

 連休明けの日曜日、さわやかさにつられて自然教育園に行った。あらためて原生林と見まごう高木の群れに驚いた。放置された里山の将来像がここにあるのなら、何とも頼もしいことである。

 それにしても入園者が少なく快適に散策ができた。環境保護のため常時入園者数を300人以下にしているそうだが、この日は入場者を制限していなかった。近くの渋谷の街では人が溢れかえっているというのに、森林に対する関心がいかに低いかを表している。

 都会人は常に内向きに生きているが、もっと周辺の森林に目を向けた方がいいだろう。今回はそこで起こっているちょっと怖い話をしてみたい。


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